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新・木偏百樹

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木の名

まさき

別名
柾、正木、
アオキ、コウシンシバ
北海道南部から琉球列島まで、および朝鮮半島、中国の暖帯に分布。暖帯の低山地や山地に分布するが、主に海岸付近にはえ、潮風に強い、公害にも 強く、成長は早い、枝は繁密してよく伸び、刈り込んでもよく芽吹く、日陰でもよく育つ、寒さにも比較的強いので広く東北地方で植栽されている。しかし、庭園 用として品位はなく、主として風除、生垣に用いる。海岸の風除けには最適である。
マサキの変種は外国でも庭木として珍重され、1900年代初めアメリカやイギリスに移植され、アオキとともに海外で普及した庭木である。煙害にも強いのでロ ンドンの公園などにも多く植えられている。
マサキの語源には諸説がある。真青木(マサヲキ]のつまったものか、籬木(ませき]の転訛したものという。籬は竹や紫で編んだ垣根のこと。
アオキと呼んでいる地方では、籾まきや田植えが終った後、水田の畦にこの木だけを立てる。マサキ(アオキ]を用いるのは稲が青く繁ることを願っう気持ちからであろう。
マサキを中国の杜仲(トチュウ]と混同している説を見ることがあるが、まったくの別物。これはトチュウ科トチュウ属
の中でただひとつの木、樹皮を剥ぐと少し強い銀色の糸を引く。マサキも糸を引くことから似ていると言えば似ている。
マサキは古来から杜仲の代用されてきたようで、『本草和名』や江戸時代の『用薬須知』に記述がある。しかし、その後小野蘭山によって、マサキの皮は薄く 色は白く、糸はあるが少なくて弱いことから、マサキは杜仲とは異なると訂正されたいきさつがある。
杜仲(トチュウ]は中国では、古代から効果のある漢方薬として認められ、18世紀末に、植物学者オリバーが世界に紹介するまでは、「幻の薬木」だ った。木を植えて15年以上のものでないと採取できないために「高貴薬」として別格の扱いをされていた。樹皮を剥ぎ取り天日で乾燥させたものが生薬名の 杜仲(とちゅう]である。
杜仲の成分は酸やアルカリ、塩に強く、化学薬品、医療機器の部品材料、水中機器、宇宙機器の電気絶縁材料などの科学、物理的材料としても利用され ている。また杜仲には毒性がなく、長期服用が可能で高血圧、動脈硬化、脳神経衰弱などの心臓と脳中枢神経の疾病に、強壮、強精として、腰痛、膝関節 痛の痛みなどの鎮痛薬に用いられている。
健康茶ブームで、日立造船が因島などで無農薬、有機栽培し杜仲茶にして売り出し話題となったが、現在は小林製薬で販売している。
学名
Euonymus japonicus
ニシキギ科
ニシキギ属
落葉高木
常緑低木
雌雄異株
 
英名
Evergreen Spindle-Tree,Japanese Spindle-Tree

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