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新・木偏百樹

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木の名

さわぐるみ

別名
別名フジグルミ、カワグルミ、ヤシドウハン、コーダ、ノブ、コーダ、カワズ
日本全国の湿潤な山間の渓谷いに分布する。谷間に好んで生育するところから沢胡桃の名が出ている。 高さ30m、直径1mにも達し、幹は通直、樹皮は灰白色、5月に新葉と共に開花し、30cmにも近い長い尾状花序を下垂するので、遠くからでもすぐこの木とわ かる。果実は小さく堅果で翼がある。 木の特徴としては比重は0.30~0.64で、匂いがなく、肌目は粗い。そのため仕上がり面はよいほうではない。しかしうまくカンナ仕上げをすると多少の光沢 がでる。軽く、切削.加工は容易、狂いが少ない、乾燥、着色ともに容易。しかし保存性は非常に低く、変色したり腐ったりするので、湿度の高いところでの利 用は避けなければならない。また割れやすいことも欠点である。心材と辺材の境界はほとんど区別できなく、年輪ははっきりとしていない。黄白色から白色で 色が淡いので、染色して使う用途もある。
昔はマッチの軸木として一般的であったが、火を摺った時に、通菅のくぼみを伝わって煙が昇つてくるため、品質が悪いとされて、ポプラ類より評価が低か った。。かつてキリの代用として下駄材にさかんに使われたために、今では東北地方でも蓄積はかなり少なくなっている。木材屋の間ではヤマギリといって取 引された。
軽いのでスキー板の芯に利用されたり、陸上競技のバトンとしても用いられる。現在は割箸の原料に使われている。焦げにくいので、茶室の炉縁に適する という。その他、内装建築材,障子の骨になどの建具材、経木、白箸、パルプ材、薪炭材、径が大きいものは合板の芯材、ナメコの原木としては最適だという 。
サワグルミの皮は、はぎやすく、丈夫なため、それで掘っ立て小屋などの屋根を葺くのに用いた。民具にも利用されていた。インターネット楽天のショップでさ わぐるみの皮を利用した、手提かごを見つけた。昔、母親が市場に買い物に行くときにこのようなカゴを持って行ったことを思い出して懐かしい。触り心地が 良く、弾力性に富み強度に優れているという。デザインもよく、今であればかえって新しい感覚の女性用バッグに利用出来る。私はA4サイズのビジネスバッ グを購入し利用している。
もともと造園樹ではなかったが、かつて大阪市の公園に試植したものが成功し、現在は公園木として育っている。
現存するわが国最古の木造洋風住宅は長崎にあるグラバー邸(1863年建築)で、プッチーニの「蝶々夫人」の舞台とされ、長崎観光の最大の名所となっている。一方、スコットランドの東海岸・アバディーンにグラバーの実 家があり、ここには観光客は殆ど訪れない。しかし、グラバーが日本から持ち帰った2本のサワグルミがあり、1本は現在も健在でおとなが二抱えするほど の大木になっている。
学名
Pterocarya rhoifolia
クルミ科
サワグルミ属
落葉高木
雌雄異株
 
英名
>Japanese Wingnu

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