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新・木偏百樹

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木の名

かば

別名
千島、北海道、本州中部、高原の陽地に生育する。
白樺ほど高原のイメージに会う樹木はない。
冷涼な空気につつまれた清楚さである。
白樺は、山火事や、その他の自然災害の後でも、荒らされた大地にいち早く侵入し、成長する先駆植物である。白樺林は、そこで植生破壊があったことを示 している。種子が風で運ばれ、生長が早いので、一斉に白樺の単一林を形成する。そのためフィンランドなどでは、最初に生え、雜木林を育てていく意味か ら「マザーツリー」と呼ばれている。
樹皮は白色で、横に長い皮目があり、薄くはがれる。この皮は油成分を含んでいるため、よく燃える。
世界的に薪スト-ブの点火や松明用に用いられていた。結婚式のことを樺燭の典というが、樺の皮を蝋に巻いて燭火にしたことから。「樺」の字は「華」に 今では転化してしまった。
武者小路実篤らが明治43年に志賀直哉、岸田劉生、有島武郎兄弟などの仲間を集めて創刊した同人誌が「白樺」で、関東大震災による終刊まで、160 号が刊行された。このグループが白樺派と言われている。
雑誌名は皆で相談中に偶然出た名前だったが、トルストイに傾倒していた実篤がロシア文学の象徴ともいうべき白樺に意味を込めたのだろう。
北海道美深町(びふかちょう)では、町おこしの一環として白樺樹液を製品化し販売している。まだ知名度は低いが、味はさらっとした爽やかな味で、美味しい。
「森の雫」という商品名で、小樽市の丸二殖産商会が販売。年間40万本以上も売れる人気商品になっている。インターネットからでも注文できる。
4月から5月の間、白樺は大地から大量の無色透明な樹液を吸いあげる。
それを、添加物なしで、100%天然のままボトリングしている。おもしろいことに、芽吹きの時期になると、樹液は止まる。そのため1年に、200リットルしか採 れないので、大手会社が手をつけないだろう。
アイヌの人々はそのまま飲み、調理にも利用していた。 ロシアでは 雪解けの頃、近郊の森に行き、樹液を飲む習慣があり、皮膚をきれいにすると信じられている。同じようにフィンランド、中国、韓国でも飲まれてきた。
薬効は利尿作用、抗ストレス、高血圧、痛風、腎臓病、痛風、リューマチ、関節炎、扁桃腺、抗壞血病などに効果があるとされている。
フィンランドではサウナに入る時には必ず使うのがビヒタ(Vihta) で、白樺の葉の裏側を外に向けるようにして束ねられたハタキ状のもの。夏は採った葉をそのまま使うが、冬のために、採ったものを乾燥保存させておく。< br />サウナでは水の入った桶に、一旦浸してから全身を叩くようにして使う。
芽と葉には殺菌作用のある物質が含まれていて、さまざまな効用がある。ビヒタは個人専用で、他人に貸すことはあまりない。また、一度使ったビヒタは再 度利用しないという。
ガムのテレビCMや雑誌などで話題になった「キシリトール」。白樺などの樹木から抽出加工して作られる天然素材甘味料で、砂糖と同等の甘さがあるが、 カロリーは少ない。
虫歯の発生を防ぐ効果があることが証明されている。
学名
Betula platyphylla
カバノキ科
カバノキ属
落葉高木
雌雄異株
 
英名
Japanese white birch

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